10/6大森ゴールドジムにてアマチュア大会とプロ興業(TREASURE HUNT4)が開催され、
アマチュア大会に冨士山・山下・合川の3選手、プロ興業には山崎・関根・新井の3選手が出場しました。
〜アマチュア大会〜
今回は試合数が70試合ほどあり、タイトルマッチも多数あり大賑わいでした。
冨士山選手
これまで勝ちを重ね今回はNJKFアマチュアウェルター級タイトルマッチ、2分3Rの一戦となった。
序盤は単発ではあるが力強い攻撃をだす、しかし徐々に手数が減って失速していく・・・。
2Rになるとパタリと攻撃がとまってしまい、相手攻撃をもらい、少し返すもすぐに攻撃が止まり、また攻撃を貰ってしまう・・というパターンが3Rも続き、決定打は貰わなかったが、守勢に回る場面が目立ち判定負け。
本人もセコンドの声は聞こえており「動かなきゃ、攻撃しなきゃ」とわかっていたそうだが、全く体がいう事をきいてくれなかったそうです。
キックを始めた頃80キロ以上あった体重を現在のウェルターまで落とした。これだけ聞くとかなり無謀に思われるが、短期間で急激に無理して落とした訳ではなく、ある程度期間をかけ日ごろの練習を通して落として来た冨士山さんですが・・・。恐らく、久しぶりにあった人からはその激痩せぶりを見て「病気なの?」と言われたこともあったはずでしょう(キックはじめて体絞った人は結構経験する「キックあるある」の一つ(笑))
試合前もある程度動けていたし、前回ウェルター級でも動けていたので今回も大丈夫と思えたのだが・・・。
前日計量や、十分な補給と休息があるなどの状況で違ってくるでしょうが、減量した状態で心身共に全力を出し続け、相手からも全力で攻撃を受ける試合は全くの別モノになってしまいます。
普段の生活上での1kgや2kgの増減では特に感じませんが、ギリギリまで絞った状態での1kgや500gの差で動けるか動けないといった差を感じるのは経験ある人は身にしみてわかると思います。
冨士山さん・・・試合終了後、精神的に開放され体力が戻ったのか、体が動かなかった悔しさからか、これから試合の選手に交じりシャドーをしておりました(笑)。
翌日の練習にも普段通り参加、その心意気とキックに対する姿勢、すばらしいであります。
山下選手
勝利まであと一息の山下選手。
今回も積極的に攻め左右パンチもヒットさせ、相手攻撃にも下がらずに蹴りを返す。
相手選手も反撃しどちらかが攻撃をしている膠着の無い終始打ち合いの展開となった。
勝敗は1-0で引き分けとの判定になってしまった。見方は色々ありますが、自分的には手数と主導権を握り勝ったと思っております。
初めての試合ではとにかく手をだす事だけに必死で、セコンドの声も届かず、パンチを打ち続けるも相手攻撃をモロに貰い下がってしまった。スタミナも消耗し試合終了直後はフラフラの状態で立っているのもやっとの状態でした。
しかし次の試合では蹴りを交え、前回であれば相手攻撃を貰いながら下がる場面もガードし踏みとどまり反撃する場面も見せてくれた。
今回も蹴りを交え、左の強いパンチを当て攻撃につなげる動きも試合中に指示したのだが、それもしっかりと聞き攻撃に入れてくれた。激しい攻防を交えてからのラスト30秒でもラッシュを仕掛けるスタミナも付いてきた。
試合を重ねる毎に前回の課題を努力で克服し、それを試合で出してくれる山下さん。
もし、初めて試合した時の山下さんと、現在の山下さん同士が試合をしたら、間違いなく今の山下さんが勝つと自信を持って言えます。
コーチという立場で偉そうにコメントしておりますが、努力をして試合で強くなっている姿、必死で頑張る姿を見せてくれる人には、いくつになっても感銘を受けるし勉強になります。
次こそは勝利を期待しております。
合川選手
パンチが強く、サウスポーからの蹴りも強いものを持っている合川選手。
いつも通りの動きができればかなりの攻撃力を見せてくれるはずと期待していたのだが・・・。
肩に力が入りすぎたのかパンチを打つと距離が短くなってしまい、そのまま組みついて膠着する場面が続く。蹴りを出すも同様に組みの展開になってしまい、組んでの展開でも膝などの攻撃まではなかなかつなげられずに試合終了。
判定はDRAW。うーん・・・DRAWに間違いないでしょう(笑)
組んでも組み負ける事もなく、攻撃も打ち負けることもなく、決定打も貰わなかったが奪えず・・・無理やりどちらかに勝敗をつけるとしたら勝ちでもよいでしょうが・・・DRAWでしょう。
減量でかなり疲労していたようで、試合近日の練習でもかなり辛そうでありました。

左から富士山・山下・合川の3選手
プロ興業「TREASURE HUNT4」に山崎・関根・新井の3選手が出場。
OGUNIから先陣を切ったのはザキヤマ君こと山崎選手。
アマチュアでの試合ではスタミナを使い果たし、試合終了後のダウンタイムが恒例で、直近のアマチュアタイトルマッチではスタミナ切れでリング上でのダウンタイムを披露(疲労)してしまったが・・・。

ザキヤマダウンタイム
プロデビューが決まり、きつい練習も進んで行いがんばってきた山崎選手。
試合前の体つきをみるとアマチュア試合出場時の体つきと全く違い引き締まっておりました(笑)
たくさんの声援を受けリングイン。
対戦相手は長身ながら均整のとれた体格で、距離を活かした攻撃をされたり、徹底して組まれたりすると・・・と不安がよぎる。
しかし試合が始まるとリラックスしモロに攻撃を貰わない距離をキープし、動きまわり左右のミドルキックをヒットさせる。R終盤、相手選手の左のガード外からコンパクトな右フックで顎を打ちぬきダウンを奪う。
2Rはすこし手数を減らし必要以上に相手に接近はせず、不要なスタミナロスを避け蹴りをヒットさせる。
3Rはダメージの回復しつつあるが後の無い相手選手はダウンを取りかえすべく突進してくる。正面から飛び込んでくるので、左のパンチを強く当てる様指示したのだが、しっかりと遂行してくれ、最後は相手の左ガードのインサイドからスイング気味の強い右をヒットさせ強烈なダウンを奪KO勝利。
見事デビュー戦をKO勝利した。

山崎 遼太
関根 朝之
良いファイトをするも僅差の判定でデビュー以来2敗の関根選手、今回こそ勝利を誓いリングイン。
序盤から左右ステップを駆使しローをヒットさせる。練習していた蹴りからのパンチもヒットさせ有利に進める。相手選手の攻撃も冷静にガードし、直ぐに反撃に転じ主導権を握る。
最終R倒すべくパンチを強振してしまい、攻撃が続かない場面が続いてしまい、KOはできなかったものの文句ない判定勝利を収め待ちに待った初勝利を挙げてくれた。
自分的にはもっと上を期待してしまうものを持っている関根選手だけに、うれしい勝利後に水を差す(笑)課題をあれこれ言ってしまいましたが、前回の動きに加え今後も使えそうな攻撃パターンも色々と出せたと思います。あれをこうしてああして・・・と色々とプランは浮かんでいるので覚悟しておいてください(笑)。
とにかくおめでとう。

関根 朝之
OGUNIからのラストはセミファイナルに出場の新井 宏和選手
普段はOGUNI埼玉支部の中山代表のもとで練習しているが、OGUNIでのプロ練習にも定期的に参加してがんばってきた。
試合は前蹴りや左フックなど単発ながら、有効打にとれる攻撃をヒットをさせる。
しかしその後攻撃を貰い下がってしまい有効打がチャラになってしまうであろう場面が続く。
終盤は肘も交え攻撃を当て攻撃を当てる機会はイーブンだったが、攻撃を貰って下がる場面では新井選手のほうが目立ってしまい、判定負けとなってしまった。
負けてしまい残念ですが、課題や良い場面も色々詰まった試合だったので、この悔しい思いを次につながる敗戦にしてほしいと思います。

山崎・関根選手(Vallelyの西中選手と)
朝からサポートしてくれたリョータ選手ありがとう。
応援いただいた皆さんありがとうございました。
次は来週9/14NJKF後楽園ホール
鶴谷剛・鈴木翔也が出場します
AM11:00開始です